HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limitedで足助町を撮る part.1

 明治村に続き、DA 35mmF2.8 Macro Limitedを持って足助町に行ってきました。愛知県外の方には、香嵐渓といった方が通りは良いかもしれません。
 昔は香嵐渓ヘビセンターなんていう珍スポットもありましたが、基本的には紅葉の名所として知られている場所。紅葉で売っている観光地はたいがいそうだと思いますが、新緑の季節には見事な緑色を見せてくれます。4月末日の快晴に誘われて、リフレッシュがてら自然風景の試し撮り。

 まずは定番の待月橋。巴川にかかる赤い橋で、これをフレーム内に収めた紅葉写真は枚挙にいとまがない。
 あ、それと今回はFlickrではなくGoogleフォトです。全て署名を入れただけの撮って出し。MCプロテクターのみ使用、サーキュラーPLは未使用。カメラ設定では、カスタムイメージで「リバーサルフィルム」、シャープネスを「エクストラシャープネス」にしています。

通常撮影

 ISO100、F8、1/320での撮影。ピントは待月橋の向かって左端くらい(つまり画面中央)に合わせてます。
 遠景でキレがないと言われる本レンズですが、意外に健闘。
 真ん中あたりを等倍で見るとこんな感じ。ディテールも良好に保っています。

中央部切り出し

 もう少し上の山の木々を等倍切り出し。

中央やや上部切り出し

 山と空の境界線。まあ普通。かすかに見える線は電線ですね。

境界線切り出し

 右上隅の切り出し。中央に比べると、ここはちょっとモヤっとしてます。

右上隅切り出し

 左上隅切り出し。色が濃く暗いのでわかりづらいですが、やはり少しモヤっとしているかも?

左上隅切り出し

 左端切り出し。ここはそこそこ。隅に比べると良いです。

左端切り出し

 右端。ここもまあまあ。

右端切り出し。

 中央が最も良く、四隅は甘め、他はそこそこというところ。つまりごく普通の傾向です。
 万能なレンズらしく、風景でもなかなかクリアに写るので、旅行のお供とかにはうってつけ。画面全域でビシッとシャープに!キレッキレで!というのだと、少し物足りないでしょうが、必要充分の性能はある。本気の本気で!という際には、風景専用のお高い大口径広角を使うとか、使い分けしていきたいところ。
 ていうかそもそもこれ、標準マクロですしね……。本来ならこういう風景を撮るためのものではない。それでもそこそこ撮れてしまうのが、健気というか可愛いというか。



 さて、続いてはK-3IIから搭載されたリアルレゾリューションを試してみます。K-1のリアルレゾリューションはさらに高性能になったそうですが、まあ無い物ねだりしても仕方ない。
 リアルレゾリューションの詳細はリンク先で読んでいただくとして、まあざっくり言うと4枚撮影してそれを合成することによって、高精細な1枚の写真を生成するというもの。
 動きものには使えない機能で、完全静物に特化したものですが、うまく決まればすごい解像感の写真が撮れるらしい。

 実を言うとこういう自然風景にも不向きですが(木々が風に揺れるため)、まあ物は試しということで。
 設定はさっきと全く同じ。リアルレゾリューションのみONです。

リアルレゾリューション撮影

 縮小画面ではよくわかりませんが、等倍で見ると確かに解像感が上がってます。中央部の切り出しが次の例。

中央部切り出し

 木々が少し細かく描画されています。まあ等倍で見なきゃわからないと言われればそれまでですが。加えてもっと風景向きの、大口径レンズを使って撮影したいところです。

 中央部やや上部切り出しは次の通り。やはり木々の描画が細かいです。

中央やや上部切り出し

他の部分の切り出しでも、同じように描画が細くなっており、解像感は上がっているようです。

境界線切り出し


右上隅切り出し


左上隅切り出し


左端切り出し

 ただ、そもそもこの手の風景をリアルレゾリューションしてみても、あまり意味がないような気がしてきました。もっと人工物の、線がはっきりしたものを撮った方が、この機能の恩恵を受けられる気がします。建築物とか、絵画とか、何かの文様とか。dpreviewというサイトでのK-1のテスト結果を見ても、そんな感じかも。

 あと、やはりわずかでも動くと、描画がおかしくなります。木々が風に揺れたようで、その部分に変なノイズが現れています。

格子ノイズ例

 他にも、鯉のぼりの内の一匹にもノイズが。なぜか他の鯉のぼりには現れてない。 

格子ノイズ例

 よくわからないのが、明らかに動いているはずの人間に、ノイズが出たり出なかったりすること。実はK-3IIのリアルレゾリューションにも動体検知の機能はあるようで、ある程度カメラ側でよしなに処理してくれているらしいのですが、そのアルゴリズムがK-3IIの段階では不安定なのでしょうか。あるいは、動きの振り幅にもよるのか……。
 いずれにせよ、よほど無風で動く人も物もないという状況下でないと、リアルレゾリューションの恩恵を最大限には受けられないかな……。
 まぁ、ローパスレスなK-3IIは、条件さえ揃えれば素の状態でもよく解像するので、じっくりピント追い込むなり、いっそお高いレンズ買うとかすれば良いんですがね。
 それかフルサイズのK-1とか? まあ今の所フルサイズ買う気ないんですが。APS-Cでがんばるよ!

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