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続・復活の赤い狼煙

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 AUTO SPORTに「レースの焦点」というタイトルで連載されている今宮雅子氏のコラムですが、今回もマレーシアGPのエントリが執筆されていて、相変わらず胸が熱くなる文章を書いてらっしゃいます。旦那さんである今宮純氏の文章は怜悧で辛口ですが、雅子氏の方は情熱的な語り口。対照的なご夫婦です。観点はどちらも的確ですが、アウトプットすると全然違う。  で、今回のエントリの中でもひときわ「そうなんだよなぁ〜」と頷いたのは以下の箇所。 主導権を握っていたベッテルの勝利は、この時点で確実になった。そのぶん彼が背負った重圧は計り知れない──物理的にはタイヤと作戦で説明されるレースでも、マレーシアGPの勝敗を大きく左右したのは、きっと、ベッテルの“勝ちたい”という強い思いだ。自身にとってもフェラーリにとっても、何があっても逃してはならないチャンスだった。 ( 【レースの焦点】熱くなるほど、強くなる ──今宮雅子 )  セバスチャン・ベッテルというドライバーは勝利に貪欲なドライバーです。時に、はたから見てあからさまなほどの軋轢を、同僚との間に生んでしまうほどに。  でもそんな激しい気性だからこそ、この世界で4度も頂点に上り詰めることができたのだし、切れてしまいそうな勝利へのか細い糸を手繰り続けられたのだと私は思う。  そして、執念とも言える勝ちへの渇望は、昨日今日始まったことではない。チャンピオンになるずっと前からそうだった。