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あの地平線まで ――ForzaHorizon初プレイ!

 家庭用機最強のレースゲームシリーズは何か? そりゃもちろんForzaMotorsportシリーズさ! 超絶美麗なグラフィックで描かれる最高のマシンに自分だけのペイントを施して、美しいサーキットやストリートを硬派に攻める快感! 他に右に出るものなんてありゃしないよ!  え、どんなペイントかって? うん、アイマスの美希ちゃんとか、けいおんの唯ちゃんとか! ウチのマシン、カッワイイんだから!  さて、そんなForzaシリーズもはや4作が出まして、このたび初のスピンオフとしてリリースされたのが、ForzaHorizon。これはクローズドサーキットでのレースゲームだったナンバリングのForza本編とは違い、コロラドの荒野を舞台にしたオープンワールド……ならぬオープンロードの公道レースゲーム。Forza5の前に、またチャレンジングな作品を出してきたもんです。この手のゲームではまっさきにテストドライブアンリミテッドの名が思い出されますが、Forzaははたしてどのような味付けか。  というわけで、予約していたHorizonをゲットして参りまして、いろいろ走り回ってみました。低ランクのオンロードとオフロードのレースを幾つかとライバルチャレンジ。あと、シナリオで手に入る車の他にインテRを購入してダラダラとドライブ。やっぱホンダ車がないとね。後はポルシェがあれば最高なんだけど、収録の予定はないらしい。ハァ……。  数時間やった上での印象としては、Forzaのスピンオフというだけあって、Forza本編とは全く別物だなという。  ガレージでのカスタマイズなどは従来そのままだけれども、全体を覆うテイストは、ヨーロピアンなForza本編に対してものすごくアメリカン。舞台がコロラドだから、という以上に、ノリが全くアメリカン。妙に色っぽいねーちゃんのホットパンツはいたケツとか、どう見てもアメリカン。このあたりは好き嫌いがわかれると思われる。  挙動は硬派なレースシム寄りだった本編に対し、こちらはアンリアルなゲーム挙動寄り。とはいえForzaの遺伝子なので、あくまでも"本編と比べて"の話。そこら辺のレースゲーよりはシム寄り。公道を軽く流すのは気軽に、されどレースになったら真剣に、というようなバランス。  描画は事前情報通りの30fps。本編の60fpsからす

愛された三毛猫

 うちには4匹の猫が住んでいる。18歳を超える、6つ子の兄妹のうちの4匹。その内の1匹が今朝、天に召された。  その子が生まれたのは、18年前の4月6日。兄妹たちの中でもやせっぽちで、どうにも体力の無さそうな三毛猫だった。実際には6人の兄妹のうち、2匹は1年もたずに死んでいるから比較的マシだったとは言えるんだけれども。  ただまぁ、生まれた当初はそうなるとはわからなかったので、なんとか元気に育って欲しいとの願いを込めて、当時好きだったカードゲームの、元気なお転婆キャラの名前をつけてあげた。  同時に生まれた兄妹でメスは3匹。もう2匹の方には、それぞれ体力自慢のキャラの名前と、大人し娘のキャラの名前。そういう布陣で臨んだわけだけれども、結果として前者は早々に死んでしまい、後者は兄妹の中で最も傍若無人に育った。  で、今日逝ってしまった子もやはり名前には似ず、大人しくてわがままを言わない、おしとやかな子に育った。まぁ、名前なんてそんなもんだといえばその通りだ。  それでも、当時の友人に「猫には見えない」とまで言われたガリガリの女の子は、成長するにつれてふくよかになり、変わった模様の三毛も手伝って、とても愛らしい猫になった。  滅多に鳴かず、食卓に手を出すこともなく、手がかからず奥ゆかしい性格は、家族みんなに愛された。「この子が兄妹で一番いい子」という評価を、18年間ほしいままにしていた実績は伊達ではない。  そんな子が、大好きな鰹節も食べられなくなるほど弱って、まだ日も昇らない明け方に息を引き取った。数日間苦しそうではあったけれども、吐いたりも漏らしたりもせず、最後まで彼女らしく静かな死に様だった。最後くらい、思い切り手を焼かせてくれても良かったのだが。  だから、何かが欠けたような寂しさはやはりある。いなくなった彼女を探して家を歩きまわる、他の猫達もきっと同じであろう。朝、歯を磨いている足元に寄ってきて、こちらを見上げる眼差しは、明日からはもうない。  とはいえ、嘆くような悲しみは心にない。ああしておけば、とか、もっとそばにいてやれば、という悔いもない。18年と3ヶ月、家族全員、もてるだけの愛情を注ぎ続けたという確信がある。間違いなく、彼女は幸せだったはずだ。あの子が、この家以上に幸せになれた場所は他にない。  この世では幸せに包まれて死