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親と子供の付き合い方(高校の教科履修不足問題について考える)

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 秋月りすの「OL進化論」(講談社)では、成績が落ちたことについて母親と話していた長男が、「今の入試は偏差値や試験の点数重視でよくない」と主張し、母親がそれに対して「じゃあ全人格を総合評価する入試なら受けてみたい? でもそれで落ちたらもっとダメージ大きくないか?」と返すというネタがあります。なるほどと膝を叩いたものです。  とはいえ、じゃあ受験勉強だけやってれば良いかというとそうでもない。進学せずに、自分の道を模索したい人、すでに夢は決まっていてその道を歩んで行きたい人、そういった様々な"将来"を心に描いた子供たちが集まっているのが学校という場所で、そう言った夢を含めた展望をなるべく広くサポートしてあげられるのが本来の姿であるべきはず。  要は「いかに子供たちに希望を与えてあげられるのか」が学校の価値であり、そのための体制を整える責任を負うのが文部科学省と教育委員会の仕事です。まぁ理想論ですが。  しかし、ではここ最近の履修不足について、それが学校および関連するお偉いさんだけの責任であるかというと、そうでもない。もちろんするべきことをしていないのは体制側の責任に決まっているのですが、根本的な「そうなってしまったこと」の責任は彼らにはない。やはりそこは"社会"、そして"家庭"のはずです。  ここで、再度冒頭で挙げたOL進化論のネタを検証してみましょう。このネタの真髄は母親の軽妙洒脱な返答にはない。真に秋月氏がメインにしているのは、長男の台詞そのものだと考えます。  すなわち、受験制度に対して"人間性の欠落"を訴えながら、しかし長男が描いている進路像が"受験→大学進学"という最も人間性という単語から遠いものでしかないこと(学校のテストから発展した将来像が短絡的に受験に直結することからそれがわかる)。それこそが、このネタにおいて描かれた秋月のターゲット。受験という難関を見据えて、いつしかそれ以外の道を見失ってしまった結果、進学以外の道は、行く先が閉ざされたものであるような固定観念ができてしまっている。学力偏重の影響を悪い形で受けている典型的な例が長男のぼやきを通して描かれているわけです。  受験戦争にさらされている子供たちは、多か

人生最悪の激痛(中編)

 2つめの病院へと向かうタクシーの中、車体が揺れるたびにうめき声を漏らす私。看護士さん2人を脇侍にうんうん唸っている様はさぞかし奇異に見えたことだろう。目的地が先ほどの病院から5分とかからない場所にあったのは不幸中の幸いか。…が、いきなり道を間違えて無駄な遠回りをする運転手。イジメですか、そうなんですか。  本来の距離の2倍くらいを走行した後、とにもかくにも総合病院に到着する。そのままロビーのベンチに倒れて受付待ち。どうやら緊急度は低いとみなされているらしい。その上、保険証を携帯してないということで、必要書類に住所氏名年齢職業電話番号勤め先情報の記入を求められる。イジメですか、そうなんですか。気力を振り絞って、ほとんど走り書きで必須項目に記入する私。まるで怒りに任せて書いたかのような文字が書きあがるが仕方ない。こっちも必死なのだ。  その後は意外とすぐに診察室に通され、若い先生に問診を受ける。 「痛いですか」 「痛いです」  見てわかりませんか、そうですか。さらに、さっきもやった尿検査を再度やってくれとのこと。そう頻繁に出ないよ…。まぁ、無理やり出したけども。診察を受けるのも楽じゃない。  さらに、さっきも撮ったレントゲンをまたしても撮影することに。どうやら、前の病院からの紹介状にレントゲン写真が添付されてなかったらしい。しかも、X 線検査室が別階にあるため、エレベータでの移動を強いられる。イジメですか、そうなんですか。もうそろそろ勘弁してもらえませんかね。 「息を吸ってください」 「すぅー」 「吐いてください」 「はぁー」 「止めてください」 「……」 「痛いですか」 「痛いです」  聞くな、頼む。  しかし、レントゲンを終える頃になると、ようやく前の病院で入れてもらった座薬が効いてきたのか、一人で歩けるくらいには回復。まだじくじくと痛みはあるが、少なくとも朝の段階の痛みくらいまでには治まってきた。医師の先生との会話も、先ほどまではとにかく痛いばかりでロクな返答もできなかったのが、やっと冷静に受け答えできるようになり、通常の会話が成立するように。健康ってすばらしい。いや、まだ治ってないんだが。  診察室に戻って2~3の問診のあと、レントゲンには写っていないが、症状から推して尿管結石の疑いが強い

観戦記はまだ執筆中…

おそらくは大方の予想通り、日曜日の決戦とは2006F1日本GPのことです。土曜日からずっとF1三昧でした。 で、日曜に帰ってきてからすぐ観戦レポを書いていたんですが、書いていることにある種のテーマ性を持たせようとしたところ長くなってしまい、まだ執筆中です。 その上オフラインが立て込んでるせいで筆が進みません。週末まで何もできない状態です。 とりあえずひとことだけ。 「"時代"を目撃するとは、きっとこういう瞬間を言う」 …最高のドラマを見せてもらいました。様々な意味で。 これだからF1はやめられません。 2006年10月10日

決戦は日曜日!

決戦は日曜日、なんていう映画がありましたね。…違う、あれは「決戦は金曜日」だったか。…映画だっけ? 小説だったかな。ググってみたらドリカムの歌だったが回答。Wikiだと金曜日に関する作品で、ハリィ・ケメルマンの「金曜日ラビは寝坊した」があがってますが、他に何かなかったのかと。いえ、ケメルマンは好きですよ。 とりあえず、日曜日についての話はまた月曜日にでも。幸い休日ですし。いやー、うきうきしますね。毎年のことながら。オークションで値が吊りあがってるそうですが、早めに行動しておくとこういうときに良いですね。そういえば取引先のNさんは大丈夫だったんだろうか。安く買える!と息巻いていましたが、この調子だと週明けには落胆した表情が拝めそうです。 用意するものはタオル、カメラ、双眼鏡、ラジオ、デイパック、あと水分かな? 食料は現地調達として、本当は交通手段の確保もできていればよかったんだけど、これは諸々の事情でできなかった。まぁ、なんとかなるけど。あと、毎年濡れるから、着替えとかも持っていこうかなぁ。シャツと靴下…。いや、重くなるのもなぁ。 いいや、いつもの装備で。 何を言っているのか判らない? まぁ、報告をお楽しみに。いや、楽しめるのは多分自分だけなんだけどね(笑。 とにかく、またやってきたってことです。今年は特に楽しまないと、ね! 2006年10月6日